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2006年1月 6日 (金)

「十粒のぶどう」プロジェクト

 「十粒のぶどう」がバラバラになったんじゃダメだ、というご意見を頂いています。ごもっともだと思います。私も「十粒でひとふさのぶどう」とした方がより正確だと思ってはいますが、そこはキャッチコピーですから、言わなくても分かってもらえるだろうと思って省略しているんですが、いかがでしょうか。

 さて、10市町村が、それぞれの個性と歴史を大切にしながらも、一つの「津市」としてまとまり発展していくことを目指したコンセプトとして「十粒のおいしいブドウを育てよう!」を提案しています。その浸透、実現化を目指した具体的なアイデアを幾つか提案いたします。

○センターパレスの空きフロアの活用
 津の中心市街地のど真ん中にある「津センターパレス」。キーテナントが撤退して何フロアも空いています。立地と認知度は抜群ですから、ここを有効活用した「十粒のぶどう」プロジェクトを提案します。題して『10のまちの地域自慢~味と名産品』です。
 まず「味」については、旧10市町村の伝統的な(ローカルな)食べ物、地場の農作物や山の幸・海の幸を活かした創作料理、あるいは旧10市町村でレストランや食堂・旅館を経営してきた人の自慢の逸品、そういった食事を提供するフードコート風の複合レストランの開業です。大都市圏には「ラーメン激戦区」なんてものがあって人気を博していますが、そこまでいかなくても、「味」を舞台にして10の地域が良い意味での競い合い、切磋琢磨をしてはいかがでしょう「美里にこんなおいしい食べ物があったんか!?」「私たちの安濃はこの食材を使うてこんな料理を出したら負けやんで!」「おいお前!料理学校で勉強してきたんなら、俺たちの地域・一志を代表して頑張ってこい!」
 次に名産品ですが、それぞれの地域には、単独では店を構えるほどの水準や品揃えでなくとも屋台程度なら出せるものがあるでしょう。伝統工芸や名産品でなくても、何なら「道の駅」のまちなか版のような感じで、農作物でも構わないのではないでしょうか。こちらの方は、何も10地区すべてから店員が出る必要はなくて、交代で数人ずつ出れば運営していけると思います。そして、お店の運営はできればNPOとか住民グループで、つまりコミュニティビジネスとして取り組むのです。
 味も名産品も、提供するサービスや品物の魅力だけでなく、こういう取り組みをしていること自体が消費者(市民)を惹き付けるのではないでしょうか。スペースに余裕があれば、イベントやお祭りなども関連して実施すると相乗効果が出てくると思います。
 以上のアイデアは、センターパレスの活用を前提に提案しましたが、場合によってはだいたてアーケードなどの空き店舗を利用しても可能だと思います。 

○ツール・ド・津
 名前からイメージするのは「自転車のロードレース」ですね。旧10市町村をすべて巡るコースを設定して実施するのです。各地域での運営や応援はそれぞれの地元でボランティアで行います。出場は市外の方もOKのオープン参加の方が盛り上がりますが、各地域の代表選手同士の競い合いも交えると、地元としては熱くなるでしょうね。
 ただし、現実的には自転車レースだと、競技の運営とか交通規制、安全確保などの点で難しいことが多いようにも思われますので、駅伝やマラソンを考えてもいいかもしれません。その場合は名前は「津マラソン」とか「津駅伝」になりますかね。私としては「十粒のブドウ」マラソンなどにするとユニークだと思いますが、ちょっと支持率が低いかな??
 あまり競争的色彩にせず、多くの市民が無理なく参加できる形としては、歩いたりママチャリで回る「ツール・ド・津」として、時間を競う代わりに、オリエンテーリングのようにチェックポイントを設けたり、道中で撮影した写真を審査対象にするといった風変わりなイベントに仕立てるのも面白いのではないでしょうか。市内各地域の人が広く参加できて、他の地域に足を運びながらそこの風景や歴史文化を感じることが隠し味です。もっとイベント色を強めて、各地域で独自の工夫をしながら、参加者をもてなしたり、楽しませたり、我が地域をアピールしたりするのもいいアイデアだと思います。
 今から企画を考えて準備をすれば、今年の秋から実施できると思いますよ。

○10年で一巡する持ち回りイベント
 各地域の小中学校のグランドや体育館などでできる内容のお祭りや行事で、毎年どこかの地域を開催会場にするのです。10年で一巡が長すぎるなら春と夏の年2回実施して5年で一巡でも構いませんが、最初から無理はしない方がいいでしょう。
 具体的には、合唱コンクール、ジャズフェスティバル、(テレビのパクリになりますが)30人31脚競争、綱引き、ビーチバレー、仮装大会………。いろんな人が頭をひねれば、もっとずっとユニークで素晴らしいアイデアが出ると思いますけど。内容やテーマを固定して継続的に開催してもいいし、開催地域がそれぞれに知恵を絞ってもいいと思います。要するに、10の地域の市民がいろんな地域に実際に足を運んで交流するということに大きな意味があると思うのです。

 取りあえず3つほどアイデアを出してみましたが、いずれも行政が主催したり主導するようなものではありませんよね。市民が主体的に提案し、企画し、実行・運営すべきであって、意欲ある市民が出てくることを心より期待します。若い人も遠慮無く!そして、行政は財政的な助成と(場所や資機材の提供とか安全の確保など)必要なバックアップ、つまり「金は出すが手も口も出さず、黙って支える」という関係がgood!だと思います。

2005年12月30日 (金)

十粒のおいしいブドウを育てよう!

「十粒のおいしいブドウを育てよう!」

これが新生・津市の未来に捧げたい私からの言葉です。
 「合併する10市町村の個性や歴史は大切にしながらも、ひとつの新市にまとまり、安全・安心で快適なまちづくり・まち育てを行政と市民が協力し合って進めていこう」というメッセージを込めて表現したものです。
 合併前の旧市町村にこだわって、ライバル意識や被害者意識を持ったり、足を引っ張ったり勝手なことをしないように気を配ることはとても大事ですが、いきなり溶け合って一体化すると考えるのも、また、それを目指すのも非常に無理があると思いせんか。もとのまちへの愛着や誇り、もとのまちの個性や歴史は大切にしてあげたいと思います。違いを認めながら、お互いに尊重し合いましょうよ。それと同時に、一つの市になったんだということをしっかりと受け止め、新市全体のことも考え、助け合い、譲り合い、努めて仲良くしていけば、やがて自然に一体感は醸成していくと思います。最初から無理に「融合」とか「旧市町村の意識をなくそう」などと主張したり押しつけたりする必要はないと思います。
 ですから、十個の粒一つひとつの大きさ、色、形、味わいなどの違いをお互いに認めつつ、一つの房としてまとまっていく……、「十粒のぶどう」というコンセプトは、なかなかいい表現だと思いませんか。そして、ブドウを修飾する「おいしい」という形容詞は、「安全で、安心できて、豊かで、快適に過ごせる」まちを目指すという願いを平易な表現に託したものです。
 育てるという言葉を使っています。「まち」というのは、期間をきめて完成まで一気に作り上げるというものではなく、時間をかけてじっくりと育てていくもの、何年も何年も手塩にかけて面倒をみていくものです。従って「まちづくり」というより「まち育て」と言った方が本当はぴったり来る表現であり、専門家たちは努めて使おうとしているのですが、ややゴロが悪いので、なかなか普及していません。そういう考え方を反映して「育てる」という言葉を使っています。
 そして、「育てよう!」と呼び掛けているのは、まちづくりとは「市か誰かがやってくれる」というものではなくて、市民と行政が、役割分担しながら協力し合って進めていくものだよ、みんなが一緒にやっていくものだよ、というメッセージを込めた表現にしているのです。
 いかがでしょうか。十粒のおいしいブドウを一緒に育てていきませんか。